○議長(
山本健三君) 質疑を終結します。 これより討論に入ります。 御意見はありませんか。 8番
原田毅議員。 〔8番 原田 毅君 登壇〕
◆8番(
原田毅君)
皆さんおはようございます。
日本共産党の原田でございます。 私は,議案第76
号平成18年度笠岡市
一般会計歳入歳出決算ほか11件の
決算認定につきまして,この際,
一般会計の決算に限り,不認定とする意見を申し述べたいと存じます。
先ほど決算審査の状況,結果につきましては,
委員長より御報告がございました。各分野での
執行部への多くの要望も出されております。
執行部におきましては,今日大変厳しい
行財政運営の中,
市民サービスの維持のため,懸命な努力をされていることに私自身も一定の評価を持つものでございます。しかし,18年度の
行財政運営で今まで重ねて御指摘を申し上げておりますが,
人権政策における,いわゆる
同和関係団体への
団体補助金の継続の問題でございます。さらにまた,県や国の制度の切り捨ての影響とはいえ,
老人医療費給付事業,あるいはまた
障害者医療費給付事業などへの対応の問題,さらに
土木関係を初め
各種県営事業負担金への対応などについての改善が私の視点からは見られてない,このようなことから,残念ながら18年度につきましても,他の
一般会計のほかの会計についてすべて不認定というものではございませんが,あえて
一般会計に限りまして決算を不認定とする,この意見を申し上げるものでございます。
○議長(
山本健三君) ほかに御意見はありませんか。 16番
天野議員。 〔16番
天野喜一郎君 登壇〕
◆16番(
天野喜一郎君)
皆さんおはようございます。 ただいま平成18年度笠岡市
一般会計歳入歳出決算ほか11件の
決算認定について,
原田毅議員より反対の討論がございましたが,私は賛成の立場での討論に参加をいたしたいと思います。 今回初めての全員による
予算決算委員会,
分科会で慎重に審査されました結果を,重く今受けとめているところであります。国の
歳出削減路線の堅持,強化により,歳入において,
国庫支出金,
地方交付税ともに減額となり,厳しい
財政運営を余儀なくされた
財政状況の中ではありますが,常に市民の目線で
市民ニーズに適合した施策の実施に努め,
市民福祉向上を第一に
最大限の努力を払われたことを随所に感じ,敬意を表するとこであります。
財政指数におきましても,市長,
職員一丸となっての
財政健全化に取り組み,着実に改善に向かっていることは明らかであります。しかしながら,問題点がないわけではございません。これらはさきの
委員長報告の中で指摘し,要望として付したところであります。これら
要望事項に対し,市長,
執行部におかれましては十分に尊重され,今後の
行政施策に生かされていただきますよう強く要望いたしまして,
賛成討論といたします。 終わります。
○議長(
山本健三君) ほかに御意見はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
山本健三君) これにて討論を終結します。 これより議案第76号を起立により採決します。 お諮りします。 この決算に対する
委員長の報告は認定すべきであるとするものです。この決算は
委員長の報告のとおり認定することに賛成の議員の起立を求めます。 〔
賛成者起立〕
○議長(
山本健三君) 起立多数であります。よって,本案は
委員長の報告のとおり認定することに決定しました。 ──────────────────────
△日程第4 請願第49号 日豪をはじめとする
EPA路線を転換し,
自給率の向上と
食糧主権にもとづく農政を求める請願
○議長(
山本健三君) 日程第4,請願第49
号日豪をはじめとする
EPA路線を転換し,
自給率の向上と
食糧主権にもとづく農政を求める請願を議題とします。 本請願に対し,
建設産業委員長の報告を求めます。
建設産業委員長,8番
原田毅議員。
原田議員。 〔
建設産業委員長 原田 毅君 登壇〕
◆
建設産業委員長(
原田毅君) おはようございます。 請願第49
号日豪をはじめとする
EPA路線を転換し,
自給率の向上と
食糧主権にもとづく農政を求める請願の審査につきまして御報告を申し上げたいと存じます。 本請願につきましては,去る9月25日の本会議におきまして,
建設産業委員会に付託をされました。 審査結果は,お手元の
審査報告書のとおり不採択でございます。 以下,簡単ではございますが,審査の経緯を申し上げたいと存じます。 請願第49号に係る
委員会は,9月28日に第1
委員会室で全
委員出席のもと,
紹介議員から説明を受けた後,審査をいたしました。 審査の経過につきましては,国際的な経済の問題で,
自由貿易協定などとは異なって影響力が大きいことだと思う。農業だけにとらまえれば,一面では
請願内容に賛成できるが,それに伴うその他の輸出入の
経済連携協定は農業だけではないので,
EPA路線を転換するのは日本の多方面のことを勘案すると適切ではないとの反対の意見が大半を占めまして,採決の結果,お手元の
審査報告書のとおり,
賛成少数により不採択とするべきもの,このように決定したものでございます。 以上,簡単でございますが,
委員会の
審査報告とさせていただきます。
○議長(
山本健三君) これより質疑に入ります。 御質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
山本健三君) 質疑を終結します。 これより討論に入ります。 御意見はありませんか。 6番樋之
津倫子議員。 〔6番 樋之
津倫子君 登壇〕
◆6番(樋之
津倫子君) 失礼いたします。
日本共産党の樋之
津倫子でございます。 請願第49号が
委員会で不採択となった,そしてその理由も含めてただいま
委員長より報告をされました。私は,この請願の採択を願って,結果,不採択という結果に反対する討論を行いたいと思います。 この請願の趣旨は,政府が骨太の方針2007で,2009年までに
EPA──
経済連携協定──を結ぶ相手国を12カ国以上にするという目標を掲げて,この8月に
オーストラリアとの
EPA協定に向けた2回目の交渉を行いました。しかし,
オーストラリアが日本への輸出に関心を示している小麦,乳製品,牛肉,砂糖などは我が国にとって重要な品目であり,もしこれらの品目の関税がこの協定によって撤廃されますと,国内の生産が約7,900億円も減少すると試算されており,日本の農業は壊滅的な打撃を受けるおそれがあります。 さらに,
骨太方針は
アメリカ,EU,中国を含む
ASEANプラス6カ国,こうした国々との
EPAを
検討課題に上げております。そして,
日豪EPAはその前哨戦にすぎません。もし,
オーストラリア,
アメリカ,EU,中国などと
EPAを結ぶことになれば
国内農業に深刻な影響が及び,農林水産省が完全自由化した場合の影響を試算した
耕作面積が約6割減少する。そして,
食糧自給率は現在の40%から12%に低下するというこの悪夢が現実のものとなりかねません。このような農の農業ですね。農のない日本へ突き進む突破口になりかねない
日豪EPAの交渉は即刻中止すべきであります。現実に8億の
飢餓人口を抱え,
地球温暖化の影響が食料の増産を困難にすると予想され,さらに食料をエネルギーに転換する
バイオ燃料ブームに拍車がかかっている中で政府がとるべき道は
国内生産を拡大し,
食糧自給率を向上させ,将来にわたって国民に安定的に食料を供給することであります。今世界ではすべての国と民衆が,
自分たち自身の食料,
農業政策を決定する権利,これを
食糧主権の確立といいますが,それを求める運動が広がっております。現実に姿をあらわし始めています。例えばアフリカの
マリという国では,
食糧主権を基本原理にした農業法,法律が制定されておりますし,ネパールでは
食糧主権を明記した憲法が制定されようとしております。また,ベネズエラ,ボリビアなど南米諸国にもこの流れは広がっております。今や世界の有力な流れになっている
食糧主権に基づいて
WTOや
アメリカの自由化要求をはねのけるとともに,
EPA路線,促進路線の転換を求めております。 以上の趣旨から,1項目は,政府は
日豪EPA交渉を中止して
EPA路線を転換すること。もう一項は,
食糧主権に基づいて
国内生産を拡大し,
食糧自給率を向上させる施策を強めること。この2項について意見書を,政府及び
関係機関に提出するよう求めた請願であります。しかし,
委員会で,ただいま
委員長よりの報告のあった理由で不採択となったようでありますが,その理由の中に,それに伴うその他の輸出入の
経済連携協定は農業だけの問題ではない云々とありますけれども,協定の中で農業にしわ寄せされているということは紛れもない事実でございます。日本の農業が壊滅的な打撃を受けるおそれがあり,農林水産省も認めている食物
自給率が現在の40%から12%に低下すると言われている事実があるんですね。世界の各国は,自分の国の農業を育成し,
自給率を引き上げることに国を挙げて取り組んでいます。このことに笠岡市議会がどう判断するかが今問われているわけです。私は,日本の農業の育成を図り,食物
自給率を引き上げる農業振興を求めたこの請願が本会議で採択されることを願って,ただいまの報告に反対する討論といたします。どうぞよろしく
お願いします。
○議長(
山本健三君) ほかに御意見はございませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
山本健三君) これにて討論を終結します。 これより請願第49号を起立により採決します。 お諮りします。 本請願に対する
委員長の報告は不採択であります。
委員長の報告のとおりに認定することに賛成の議員の起立を求めます。 〔
賛成者起立〕
○議長(
山本健三君) 起立多数であります。よって,本案は
委員長の報告のとおり不採択と決定しました。 ──────────────────────
△日程第5 請願第50号
アメリカ産牛肉の輸入条件の緩和に反対し,全頭検査への予算措置の継続を求める請願
○議長(
山本健三君) 日程第5,請願第50号
アメリカ産牛肉の輸入条件の緩和に反対し,全頭検査への予算措置の継続を求める請願を議題とします。 本請願に対し,
建設産業委員長の報告を求めます。
建設産業委員長,8番
原田毅議員。 〔
建設産業委員長 原田 毅君 登壇〕
◆
建設産業委員長(
原田毅君) たびたびで恐縮でございます。 それでは,請願第50号の審査経過について御報告を申し上げます。
アメリカ産牛肉の輸入条件の緩和に反対し,全頭検査への予算措置の継続を求める請願の審査につきまして,御報告を申し上げたいと存じます。 本請願につきましては,去る9月25日の本会議におきまして,
建設産業委員会に付託をされました。 審査結果は,お手元の
審査報告書のとおり不採択でございます。 以下,簡単でございますが,審査の経緯を申し上げたいと存じます。 請願第50号に係る
委員会は,9月28日に第1
委員会室で全
委員出席のもと,
紹介議員から説明を受けた後,審査をいたしました。 審査の経過につきましては,この請願は以前提出されていた請願と同様な内容であり,整合性から見れば不採択でございます。食の安全・安心に関することなので,安全対策が十分になされた牛肉が輸入されることはだれしもが願うところでございます。しかし,
アメリカ産牛肉の輸入に当たっては政府においても
アメリカの安全対策を確認した上で行うものであり,また
アメリカ産に限って輸入条件の緩和に反対するというのは適切ではないという反対の意見が大半を占めました。 採決の結果,お手元の
審査報告のとおり
賛成少数により不採択とすべきもの,このように決定をしたものでございます。 以上,簡単でございますが,
委員会の
審査報告とさせていただきます。
○議長(
山本健三君) これより質疑に入ります。 御質疑はありませんか。 19番小山明正議員。 〔19番 小山明正君 登壇〕
◆19番(小山明正君) 失礼いたします。ただいまの
委員長の報告に質疑です。私産業
常任委員会の審査に加わった者でございますが,報告では
賛成少数ということがございましたけれども,私の記録では
賛成少数ではなくて要するに全員が賛成と,この不採択に対して
反対意見がなかった,そう理解しているもんがおるんですけど,ちょっと同じ
委員会で大変恐縮でございますが,ちょっと。 (「うそを言うちゃあいけんが」と呼ぶ者あり) どうしてそのような報告になったのか,経緯をお知らせいただきたいと思います。
○議長(
山本健三君) 原田
委員長。 どこでも,どっちでも結構です。 〔
建設産業委員長 原田 毅君 登壇〕
◆
建設産業委員長(
原田毅君) 大変恐縮でございます。ただいま小山議員から御質疑でございますが,担当委員として,ちょっと審査経過が違うんじゃないかと,こういうことでございました。私も今振り返ってみまして,原稿をそのまま…… (19番小山明正君「ないん」と呼ぶ) 実は訂正をせずに読み上げてしまいまして,御指摘のとおりの状況でございました。私自身の立場はあるんですけど,これは
委員長ですからそれはできませんので,そういうことでございまして,先ほどの御指摘のように
皆さんの不採択ということで,審査の結果ということで,訂正をさせていただきます。
○議長(
山本健三君) ほかに御質疑ありますか。ありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
山本健三君) 質疑を終結します。 これより討論に入ります。 御意見はありませんか。 6番樋之
津倫子議員。 〔6番 樋之
津倫子君 登壇〕
◆6番(樋之
津倫子君) 失礼いたします。
日本共産党の樋之
津倫子でございます。 ただいま請願第50号が
委員会で不採択となりました。その報告とその理由が,ただいま
委員長より報告をされました。私は,この請願の採択を願って,
委員会の結果,不採択ということに反対する討論を行いたいと思います。 この請願の趣旨は,
アメリカが
アメリカ産の牛肉の輸入条件にかかわる日米技術協議や,農林水産大臣同士による電話会談を通じて月齢制限の撤廃を強く要求しております。一部マスコミの報道によりますと,日本政府は
アメリカの強行姿勢の前に,20カ月齢未満という月齢制限を30カ月齢未満にする方針を固めたと伝えられておりますが,
アメリカの理不尽な要求に屈することは,国民の命と健康を脅かす暴挙であり,断じて容認できません。日本政府は,これまで日本と同等の安全性を
アメリカに求める,こういう立場をとってきました。この立場を堅持するなら月齢制限の緩和など到底できないということは明らかです。輸入条件の緩和には,一片の科学的な根拠もありません。
アメリカは,OIE,ちょっと難しいんですけど国際獣疫事務局というのがありまして,そのOIEが
アメリカを「管理されたリスク国」というランクにしました。そのことを理由にして輸入条件の緩和を求めております。しかし,これは
アメリカのBSE汚染が正常化したことを意味するものではありません。OIE自身の基準に最近緩和されたためであります。東京大学の名誉教授の山内先生はこれについて,「OIEのBSE正常化を目指す姿勢というものが失われた」と述べております。こうした指摘からも
アメリカの要求に根拠がないことは明白です。
アメリカ産牛肉は,昨年7月に輸入が再々開されました。しかし,それ以降の1年間の輸入量は禁じる前の1割程度にすぎません。
アメリカ産牛肉に対して,国民が根強い不信感を抱いておるということ。大多数の国民が輸入条件の緩和など望んでいないということのあらわれです。さらに,政府は,都道府県が独自に行っている20カ月齢以下の牛のBSE検査に対する助成を打ち切ることを決めました。それにもかかわらず多くの自治体は検査の継続を検討しており,中止を決めた自治体はありません。これは,全頭検査に対する国民の強い願いを反映したものではないでしょうか。国民が望んでいるのは,そして笠岡市民が望んでいるのは万全のBSE対策に国がしっかり責任を持つこと,そして
アメリカの不当な圧力に屈しないことです。 以上の趣旨から,1項目め,月齢制限など輸入条件の緩和を求める
アメリカの要求には応じないこと。 2項目め,都道府県が行う20カ月齢以下の牛のBSE検査に対する国の助成,これを継続すること。 この2項について,笠岡市が意見書を政府及び
関係機関に提出していただきますよう求めた請願でございます。しかし,
委員会で,ただいまの御報告のあったような理由で不採択となったようですが,その理由の中に,
アメリカ産に限って輸入条件の緩和に反対するのは適切でない云々とありました。政府の安全対策が行われていた中で,
アメリカ産の牛肉がたびたびBSE問題で問題となったわけです。その対策を求めたものであります。そのことに笠岡市議会がどう判断するのかが,今問われているわけです。私は,食の安全・安心を求めるのは国民の声だと思っています。その声に市議会がこたえ,採択をされることを願って反対討論といたします。どうぞよろしく
お願いします。
○議長(
山本健三君) ほかに御意見はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
山本健三君) これにて討論を終結します。 これより請願第50号を起立により採決します。 お諮りします。 本請願に対する
委員長の報告は不採択であります。
委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。 〔
賛成者起立〕
○議長(
山本健三君) 起立多数であります。よって,本案は
委員長の報告のとおり不採択と決定しました。 ──────────────────────
△日程第6 請願第51号 品目横断的経営安定対策の見直しと,多様な担い手の育成を求める請願
○議長(
山本健三君) 日程第6,請願第51号品目横断的経営安定対策の見直しと,多様な担い手の育成を求める請願を議題とします。 本請願に対し,
建設産業委員長の報告を求めます。
建設産業委員長,8番
原田毅議員。 〔
建設産業委員長 原田 毅君 登壇〕
◆
建設産業委員長(
原田毅君) それでは,請願第51号品目横断的経営安定対策の見直しと,多様な担い手の育成を求める請願の審査につきまして御報告を申し上げたいと存じます。 本請願につきましては,去る9月25日の本会議におきまして,
建設産業委員会に付託をされました。 審査結果は,お手元の
審査報告書のとおり不採択でございます。 以下,簡単ではございますが,審査の経緯を申し上げたいと存じます。 請願第51号に係る
委員会は,9月28日に第1
委員会室で全
委員出席のもと,
紹介議員から説明を受けた後,審査をいたしました。 審査の経過につきましては,今回のこの請願は以前にも提出をされていた請願と同様の内容であり,整合性から見れば不採択ということでございます。品目横断的経営安定対策を求める農家も市内にはあるということ。また,国において,既に農政改革関連三法が成立をしている。品目横断的経営安定対策の見直しもしていくという形をとってございます。そういう経過から,本請願は審査の結果不採択にすべきもの,このように決定をしたものでございます。 以上,大変簡単ではございますが,
審査報告とさせていただきます。
○議長(
山本健三君) これより質疑に入ります。 御質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
山本健三君) 質疑を終結します。 これより討論に入ります。 御意見はありませんか。 6番樋之
津倫子議員。 〔6番 樋之
津倫子君 登壇〕
◆6番(樋之
津倫子君) 失礼いたします。
日本共産党の樋之
津倫子でございます。 請願第51号が
委員会で不採択となりました。その理由がただいま
委員長より報告されましたが,私はこの請願の採択を願って不採択に反対する討論を行います。 この請願は,参議院選挙で,中小農家を政策の対象から外すという品目横断的経営安定対策に対して,農家はノーの意思を明確に示しました。それにもかかわらず政府・与党は,説明が足りなかったなどと言って開き直ってこの対策を推進しようとしております。農村は,今,笠岡市もそうですが,
高齢化,後継者不足でその問題は深刻であり,耕作放棄地も広がっております。こうした困難の大もとには,輸入農産物の急増,米価を初めとする農産物価格の低迷があります。しかし,品目横断対策はさらなる輸入自由化を前提にして中小農家を切り捨てるものであり,困難を解決するどころか,農村の疲弊をさらに加速されるものであります。この対策の抜本的な見直しを求めております。 品目横断対策というのは,
皆さん御存じでしょうけれども,原則4ヘクタール以上──北海道は10ヘクタール以上ですけれども──の認定された農家か,20ヘクタール以上の集落営農組織しか加入できないわけです。対象が限られています。ことし産の加入申請状況,8月に発表されました。それによりますと,昨年産の作付面積と比較したカバー率を申し上げますと,小麦,裸麦,二条大麦,六条大麦,こうした4麦については93%,大豆については77%,米はわずかに26%,いずれも100を大きく割っております。とりわけ,お米は4分の1しかカバーしないという深刻な状況なんです。
バイオ燃料ブームによる値上がりや,安全・安心を求める世論の高まりで,国産の小麦,大豆の需要は強まっている一方で,品目横断対策では
自給率の向上は望めません。また,大多数の稲作農家,現行の稲作所得基盤確保対策が廃止されましたので,輸入米や大手流通資本の買いたたきと,丸出して向き合わなければならなくなります。日本農業を再生する道は,輸入を規制するとともに,主要な農産物の価格保障対策を復活,充実させること。そして,小さい農家,家族経営の農家も,お年寄り,新規就農青年,こうした人たちを支援する対象に加えること,多様な農業の担い手を育成することではないでしょうか。 以上の趣旨から,1項目め,品目横断対策を抜本的に見直し,農業をやりたい人,続けたい人,すべてを対象にしてください。 2項目め,農産物の輸入を規制して,価格保障政策を復活,充実させること。 3項目め,きめ細かな支援策を講じて多様な農業の担い手を育成すること。 こうした3項目について,笠岡市から意見書を,政府及び
関係機関に提出するよう求めた請願であります。しかし,
委員会で,ただいま
委員長より報告のあった理由などで不採択となったようであります。その理由の中に,品目横断的経営安定対策を求める農家も市内にある。農政改革関連三法案は既に成立している。対策見直しの形もとっている云々とありました。対策に賛否両論があってもこれは不思議ではありません。問題は,関連三法が,農家の貧困と格差拡大の主たる原因になっているということです。弱肉強食のこの
農業政策に,このたびの参議院選挙がノーの判断を下したものです。このことを笠岡市議会がどう判断するかが,今問われていると思います。私は,日本の農家,笠岡市内の農家が安心して自立でき,生活できる対策を求めたこの声をしっかりと受けとめていただいて,本会議で採択されることを願って反対討論といたします。よろしく
お願いします。
○議長(
山本健三君) ほかに御意見はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
山本健三君) これにて討論を終結します。 これより請願第51号を起立により採決します。 お諮りします。 本請願に対する
委員長の報告は不採択であります。
委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。 〔
賛成者起立〕
○議長(
山本健三君) 起立多数であります。よって,本案は
委員長の報告のとおり不採択と決定しました。 ──────────────────────
△日程第7 請願の上程
○議長(
山本健三君) 日程第7,請願の上程を行います。 請願第53号原爆症認定制度の抜本的見直しの意見書の送付を求める請願書を議題とします。 ただいま議題となっております請願第53号は請願文書表のとおり環境福祉
委員会へ付託し,閉会中の
継続審査にしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
山本健三君) 御異議なしと認めます。よって,請願第53号は閉会中の
継続審査に付することに決定しました。 ──────────────────────
△日程第8
議員派遣の件
○議長(
山本健三君) 日程第8,
議員派遣の件を議題とします。 会議規則第109条の規定により,お手元に配付しておりますとおり,
議員派遣の
申し出がありました。 お諮りします。
申し出のとおり,
議員派遣を承認することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
山本健三君) 御異議なしと認めます。よって,
申し出のとおり
議員派遣を承認することに決定しました。 なおこの際,お諮りします。 ただいま決定しました
議員派遣の内容につきまして,諸般の事情により変更を生ずる場合には,議長に一任願います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
山本健三君) 御異議なしと認めます。よって,そのように決定しました。 なお,閉会中の
議員派遣につきましては,お手元に配付しておりますとおり派遣しましたので御報告します。 ──────────────────────
△日程第9
常任委員会の閉会中の
継続審査の
申し出
○議長(
山本健三君) 日程第9,
常任委員会の閉会中の
継続審査の
申し出を議題とします。 総務文教
委員長及び
建設産業委員長から,現在
委員会において審査中の事件について,会議規則第68条の3の規定により,お手元に配付しております
申し出書のとおり,閉会中の
継続審査の
申し出があります。 お諮りします。
委員長から
申し出のとおり,閉会中の
継続審査に付することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
山本健三君) 御異議なしと認めます。よって,
委員長からの
申し出のとおり,閉会中の
継続審査に付することに決定しました。 ──────────────────────
△日程第10
常任委員会及び
議会運営委員会の閉会中の
継続調査の
申し出
○議長(
山本健三君) 日程第10,
常任委員会及び
議会運営委員会の閉会中の
継続調査の
申し出を議題とします。 各
常任委員会及び
議会運営委員会において調査中の事件について,各
委員長から,会議規則第68条の3の規定により,お手元の
申し出書のとおり,閉会中の
継続調査の
申し出がありました。 お諮りします。
申し出のとおり,閉会中の
継続調査に付することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
山本健三君) 御異議なしと認めます。よって,
申し出のとおり,閉会中の
継続調査に付することに決定しました。 以上で今期
定例会の議事はすべて終了しました。 この際,市長からあいさつの
申し出がありますので,許可します。 高木市長。 〔市長 高木直矢君 登壇〕
◎市長(高木直矢君) 議員皆様にお礼を兼ねて一言ごあいさつを申し上げます。 去る9月12日から本日までの24日間にわたって開会されました
定例会におきまして,議員
皆様方には,本会議並びに各
常任委員会,そして
予算決算委員会を通じて慎重審議を賜りました。心から厚くお礼を申し上げる次第でございます。 おかげをもちまして,補正予算を初め条例改正などの各種重要諸議案を原案どおり御決定をいただきまして,厚くお礼を申し上げます。 なお,会期中議員
皆様方から賜りました御意見,御要望につきましては,引き続き厳しい
行財政運営でございますが,十分これを尊重し検討いたしまして,今後の市政運営に反映をしてまいりたいと思っております。 先日,市民会館の改修竣工式の後,上演をされました「カブニの遠足」というミュージカルを拝見をいたしました。市民の
皆様方の手づくりによります立派なミュージカルで,私も会場の
皆さんと感激をいたしたところでございます。また,子供から大人まで観客全員がカブトガニ保護への思いを新たにされたのではないかと感じたところでございます。そして,新生市民会館が,市民の
皆様方に愛され親しまれて御利用いただけるよう努めてまいらなければならないと強く感じた次第でございます。 さて,これから秋本番を迎え,各地域での秋祭りや文化祭など多彩な行事が行われます。議員
皆様方におかれましては,健康に十分留意をされまして,市政の運営,今後とも一層の御協力を賜りますように
お願いを申し上げ,閉会に当たりましてのお礼と,そしてあいさつとさせていただきます。大変ありがとうございました。
○議長(
山本健三君) 去る9月12日から本日までの24日間にわたり終始熱心な御審議をいただき,予定どおりここに無事閉会を迎えることができました。御協力に対し,厚くお礼申し上げます。 これをもちまして平成19年第5回笠岡市議会
定例会を閉会します。 午前10時27分 閉会 地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。 笠岡市議会議長 笠岡市議会副議長 笠岡市議会議員 笠岡市議会議員...